748Rは購入したときからLo側のプロジェクターライトにHIDが装着されていた。ところが昨年のシーズン終わりあたりからキーをオンにすると「ジー」というか「バチバチ」みたいな音がしてHIDが点灯しない、という症状がでていた。なんとなく漏電っぽい感じはしていたが、たまの事だったので放置していた。
ところが今日たまたま暗がりでキーをオンしたら、ヘッドライトのハウジングの奥で青白い火花のようなものが見えた!もちろん「ジジジジ」と音を立てながらだ。完全に漏電だ。
バイク屋さんに相談してみたら「HIDなんてそんなもんスよ」とのこと。対策はないらしく、普通のハロゲンバルブに戻すのが一番簡単と言われた。。。 でも配線がHIDの配線(バラストで昇圧してある)なので、それも戻さないとならないはず。なんとか漏電を防げないかと考えた。
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まずはサイドフェアリングを先に外しておかないとフロントは外れないので注意(たぶん誰でも気がつくだろうけど)
片側4つずつのクイックリリーススクリューを外す。
もちろんサイドフェアリングが地面で傷つかないように養生しておかないと、せっかくHIDが点灯しても悲しい思いをするので注意。
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まずはフロントカウルを外して、漏電ポイントを特定したい。
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まずはフロントカウル下の二つのボルトを外す。
写真はフロントカウルを下から覗いたもの。
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続いてミラーを留めているボルトとを外すと、フロンとカウルが前に抜けてくる。
(定石通り、留めているネジは下から外す)
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続いてヘッドライトの照射角度を変えるねじを抜く(これ忘れがちだから大事)。ハウジングとの間にバネとワッシャーが挟んであるので飛ばさないように。
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少々端折って(はしょって)。。。
ヘッドライトユニットを抜き取る。ユニット上のハウジングに刺さっているゴム(下の写真、kunの親指の右の凸部分)をゆっくり上手に抜きとる。さっそくどこで漏電してたか見るとプラス側の配線からハウジングに漏電していた。ジジジ、の音とともに火花が飛んでた。
ブラス配線とマイナス配線の間で漏電はないようなので、ひとまずマイナス配線の絶縁被膜の厚さと同じくらいの絶縁を、プラス配線にしてあげれば大丈夫ということか。。。
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ということで思いついたのが金魚のエアーを送るのに使ったりするビニールパイプ。外寸Φ10mmのものだったらうまくいきそうではと、さっそく西沢金物店に買い求めた。赤い矢印が外寸Φ10mmのビニールパイプ。
これをできる限り奥の方から配線に被せてここまで持ってきた。
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ビニールパイプは固いので、取り回しに一苦労。
ハンドルや前ブレーキラインと干渉しないよう、無理がないように取り回す。なんとかヘッドライトユニットをハウジングに組み込んだ。
一応ここで点灯チェック。ちゃんと点灯しました。
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さらにフロントカウルを被せてもう一度点灯チェック。ちゃんと点灯しました。
ただなんだかバッテリーが弱ってきた気がする。。。
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全部組み上げて元の姿に戻ったら、もうそろそろ夕方。 |
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組み上げて改めて「748R」を眺めてみる。
うまくエンジン横からシートカウルにつながるパイプフレームが撮れなかったけどまあカッコいい写真になったかな。
あこがれだったブレンボのラジアルポンプが最初からついているなんてラッキー。今日のHIDの漏電対策なんて楽しい時間。
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748Rを眺めながらコーヒーを飲んだ。久しぶりのいい「メンテ後の時間」。 |
2018/04/30
先週走りに行ったら、どうやらまた漏電している気配。
今日はもう前のオーナーの配線をすべてやり直し。高電圧が流れるバラストからのケーブルを一本化。どうやら途中のギボシ継手で漏電している模様だったので(いろいろテストしてる最中に何度か感電した、、シビレル、、)。
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プラス側のケーブルをこれまた一本の塩ビパイプに通して配線。これでバラストからHID電球まで無理なくすっきり配線できる。パイプも少し細目の取り回しやすい材質のモノにした。
今回のHID周り配線の抜本的な改修で、ヘッドライトの防水も本来の形に収めることができた。
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フロントフォーク脇の配線もスッキリ。
白っぽいパイプがHIDのプラス側のケーブルの絶縁用の塩ビパイプ。
HIDプラス側配線をギボシつぎ足し配線から一本にして、全てこのパイプで絶縁した。
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何度かテスト点灯しながらうまい具合に点灯するのを確認。上の去年の時よりきれいにすっきり配線することができた。今度こそHID周りの漏電もない、ハズ。
次はポジションランプのLED化かな。小さな豆電球、、あまりにクラシカルな感じ。
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end…