スロットルポジションセンサーTPSの交換
どうもTPS(スロットル・ポジション・センサー)が少々不調なのかも。調べてみるとだいたいバイク用のTPSは3万〜4万kmくらいで寿命との噂もあったので、センサの代替を探してみた。
そしたらなんとamazonで新品の同じものを発見。しかもお値段は「¥1,671 税込」。だいたいTPSだけだと中古でもなかなか手に入らないけど、なんと新品で安価。
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「EBTOOLS 13631721456 カースロットルポジションセンサー3」という名前らしい。 今日、届いたのでさっそく交換にチャレンジすることにした。 |
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出てきた内側のエアボックス(左写真の黒いボックス)のファスナーというか、ホックを指で外すとエアボックスが外れる。このときガソリンフローのパイプを横に避けておく(数cmは引っ張っても大丈夫)。排気制御のワイヤや配線に気を付けてエアボックスを本体から剥がす。 |
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出てきたエアクリーナは避けておく。ベースに乗っかっているだけなので、そのまま手で持ち上げられる。 |
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続いて、ダミータンクのカバー下のエアボックスとエアボックスの土台を外す(左写真)。 |
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黒いでっかいファンネルが付いている部品が「スロットルボディ」。 その横に張り付いているのが今回交換する「スロットルセンサ」。TPSのコネクタには抜け止めのバネが施されているので、そのバネを抜いてからコネクタそのものを抜く。 |
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ここで念のため、外したオリジナルと新品が同じ仕様なのかをテスタで確認(ECMに誤ったスロットル開度が通知されてしまわないよう)。すると抵抗値は同じだった。またどちらも全閉の位置より下(最も閉じている位置)に短絡してしまう領域があるのを発見。 スロットルボディに組み付ける前に、オリジナルと新品の両方をそれぞれハーネスに挿して、いったん動作確認。全閉より下で警告ランプがつく。そしてECMSPYでは「Live & Log Data > Overview > Load」の値が「128」とか意味ありげな数値(8bitでの2の補数表現で、10進数なら「-128」と8bitで最も小さな値)になる! |
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同じ仕様なのは確認できた。そのままオリジナルと同じように取り付ければいいのか? ひとまず何も考えず元の位置に新品のTPSを取り付けてみた。ところが全閉にすると100%エラーランプが点灯する。「ECMSPY」の「Diagnostics > Trouble codes」でエラーの内容を照会してみたところ「TPS too low/short to ground」、アースにショート(短絡)してます、と出ていた。 オリジナルとは微妙に違いがあるのか? とよくよく見比べてみる。 |
(参考画像)![]() |
ところで、そもそも、センサを外すとスロットルボディからこんな軸(いわゆる「Dカット加工」;断面が”D”;されている)が出ている。これがバタフライと直結していて、この軸の回転角度をスロットルセンサーが電気信号に変えてくれる。 これを踏まえてオリジナルのTPSをよく見ると、軸(メス)に「紙」のようなものが入っていた。スロットルボディの軸とセンサの軸の隙間を埋めるものらしい。この切り欠きのハメアイが少々緩いのだな。同じような対策をしてやらないと。 |
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そこで新品センサには0.2mm程度のポリ板を挟んでやったら、全閉でもエラーランプは点かなくなった(短絡する領域に行かない)。また「ECMSPY」の「Live & Log Data > Overview > Load」の値は「25」を指した。 「スロットル軸の隙間埋め」これ【重要】だ。 あとはTPSリセットして動作を再確認。問題なければダミータンクを元に戻しておしまい。 |
後日(2025/4/21)スロットルとTPSの隙間を埋めたポリ板がズレたらしく微調整することになった。ついでに材料をポリ板からアルミ箔に変更しました。
end…