聖高原の「聖博物館」で戦闘機に大興奮
その昔、昔々、kunが学校から帰ると弟がなんだかケガをしていた。その日、弟は幼稚園の遠足だった。成り行きを聞いてみると「本物の飛行機がいっぱいある所へ行ったんだけど、走ってたらゴロンごろん縦回転した」と。なんの事やら。。。 親に聞いてみると「聖高原(ひじりこうげん)」のそういう場所に行っていて、調子づいて転んだらしい。
で、その時から聖高原にある飛行機がいっぱいあるところ、っていうのが気になっていた。
いつだったかその場所が聖高原にある博物館「聖博物館」であるところまで突き止め、そこにはたくさん飛行機が展示されているところまでは判った。でも本物の飛行機がたくさん置いてある所といっても、聖高原ってそこそこの山の上だ。ホームページでも確認したがもう、なんとも。
とにかく自分の目で見てみたいとずっと思っていた。飛行機も見てみたい。急に思い立って今日はgishicoと遊びに行く事にした。
ひとまず聖高原の一番上、聖湖にやってきた。 |
|
目的の場所はここから湖をはさんで反対岸にある「聖博物館」というところ。 釣りのイベントだからか、今日はレジャーボートは出ていないみたい。 それにしてもいい天気。風もない。 |
|
いい天気だけどちょうど時間もお昼。お腹が空いたので、前に「イタリアンでいかず」の友人、聖高原の主バイカー、コマッチャンから教えてもらった「ブルーメン」で昼飯を食べる事にした。 |
|
今日は「ハンバーグチーズカレー」を二人で完食。 さてお腹もいっぱいになったので「聖博物館」へ行きましょう。 |
|
聖博物館は聖湖の南側から湖畔に入って行くスキー場への道を入って100mくらい。 はやる気持ちを鎮めて、博物館の展示場(300円/大人)を拝観。ここ麻績村が「麻績宿」として栄えた頃の記録や仏像がすばらしい。 |
|
で展示場1階は「航空機コーナー」。 いきなりF-104ジェット戦闘機「スターファイター」のジェットエンジンが置いてある! ジェットエンジンそのものをこんな間近で実際に見るのは初めて! この写真は噴射口から覗いた所。ライトアップされていてなんともワクワクする! |
|
これがアフターバーナーの仕掛けらしい。 ブシューっと燃料を噴霧するんだからすごい燃料食うんだろうな。FCRやTMRの加速ポンプなんてもんじゃないね。 |
|
可変ステーター・ベーンのアクチュエーターだそうな。 何の事か判らなかったけど、家に帰ってググったらなんとか納得の記事を見つけた。急加速時にも圧縮するところの羽根(ステーター・ベーン)が失速しないように自動的に羽根の角度を変える仕組みらしい。なるほどねー。 |
|
エンジンに貼ってあった製造番号やらのパネル。IHIで造ったみたい。当時の通産省の型式番号が振られている。 このパネルを留めているボルトにしてあるワイヤリングが生々しい。エンジンの様々な部分に施してある。よく見るバイクや車の「なんちゃってワイヤリング」とは緊張感が違う。 |
|
同じ部屋にあったジェットエンジンのカットモデル。こんなカットモデルを見るのも初めて! ここでどんどん連続して空気を圧縮する。教科書にあったとおり。 |
|
こっちで燃料と混ぜて(混合気にする)、燃焼させて、混合気は急激に膨張、それが噴射口からビューっと吹き出して推進力になる。学校にもこのカットモデル置いてくれたら楽しかっただろうに! |
|
隣はでっかいレシプロのプロペラ用のエンジン。こちらから見て反時計回りに回る、とプロペラに書いてある。しかしプロペラもでっかい。 |
|
C-46Dという大きな輸送機に積んであったエンジンとプロペラだそうな。なんと18気筒! |
|
屋内展示場から外の航空機展示に向かうと、最初に目に入ってくるのがF-86D「セイバー」。後退翼が印象的。こんなに間近でジェット戦闘機が見れるなんて思ってもみなかった! |
|
なぜか置いてあるD-51。 鍛造の授業で講師の先生が「昔、SLのボイラーを鍛造で丸い筒にした」と言っていたけど本当かいな? |
|
さて再びジェット戦闘機に戻ります。 このF-86F「セイバー」は初めて音速を超えた飛行機として有名。 後退翼なのも初めてだったと看板にあったけど、F-86Dも後退翼だ、、 ”F”と”D”だとDの方が先のような気もする。”F”と”D”読み違えたか? |
|
コックピットも見る事ができるようになっている。 こんな狭い所に乗って、とんでもないスピードで飛ぶってどんなだろう。初めて乗った人はすごい! そして日本で初めて乗った人も。 |
|
さていよいよ、さっきエンジンだけ見たF-104ジェット戦闘機「スターファイター」。現場で『三菱鉛筆』と呼ばれていたらしいけど、確かにそうだけどそんな風に笑い飛ばせる現場がすごい。 |
|
後ろから見たF-104。 羽根が短い。乗る人は初めて見て「飛ぶの?」って思わなかったのかな? |
|
エンジンを抜いてしまったエンジンルームですね。機体のうしろのでっかい丸い筒状の先から覗いてみました。 あのエンジンをここに載せる設計って、強度や固定の方法やら、メンテナンスのしやすさの作り込み、もっといろいろ考える事あるんだろう、、すごい技術。 |
|
車輪を出したり、引っ込めたり。 だいたいこの写真が撮れるところに入れる事はマズないだろうけど。 |
|
さて最後にここの重要展示物の一つ、戦艦陸奥の主砲の砲身。 何メートルあるのか、10mはあるかな。とにかく大きい! |
|
これが主砲から発射される砲弾。約1tで、発射の初速はマッハ2を超えていたらしい。 |
|
砲身を発射口からのぞく。 中にライフルみたいな溝が掘ってある。 |
|
そうそう、入場券にも「F-104」が印刷されていた。 |
|
展示場全体。奥に陸奥の主砲とF-104が並んでいる。真ん中にF-86D。その正面にD51、木の陰になっているけど手前畑の隣にT-34A(メンター)というプロペラ機がある。向こうは聖湖。 なぜここに戦闘機や戦艦の展示があるのかは、現地の看板があるのでそちらを見ると腑に落ちます。 むしろここに運んで展示する段取りのほうが気になる。 |
end…